2011年 11月 20日 はてなブックマーク -

さてここまでお話すれば、なんとなくGPS受信に時間がかかる理由が見えてきたのではないでしょうか。そもそもGPSでは、受信機自身が受信する相手のリストそのものを持っているわけではなく、あくまで空から飛んでくるデータを元にその軌道を逐一再生しているんです。そして、その飛んでくるデータ、これがまた、ものすごく速度(送信頻度)の遅いデータ。なので、軌道データの取得だけで最低30秒はかかる仕組みになっています。受信感度がどんなによくても、GPSは遅いものなんですよね。

にもかかわらず、スマホではアホみたいに測位が速い。実はこちらのほうが、GPS的には異常な状態なんですね。ではどうしてアホみたいに速いのか。

一つは、GPSで受信した軌道データ、これを保持し定期的に保守できる、と言う辺りが一つの理由かもしれません。これはもう、新しいGPS受信システムでは大抵似たようなことをやっていて、一度受信したデータのキャッシュをある程度持っておき、あるいは定期的に自動受信して更新する、みたいな作りをしてあるGPS受信機が多いようです。

そしてもう一つ、通信屋的にはこちらがメインディッシュなんですが、アシスト型GPSと言うシステムがあります。これは、双方向通信のできる通信端末向け。何をやるかっていうと、あるところで測位したいなーと思ったら、端末がネットワークに向けて「この辺でどんな衛星が今見えてるか教えてよ」とお願いするんです。で、ネットワークは、その通信に使われた基地局位置などを元にどの衛星が見えそうかってのをささっと計算して、見えそうな衛星とその軌道情報のリストを教えてあげる。これだけで、衛星の軌道情報を取得する、って言う無駄な動作を一気に飛ばして、いきなり受信時間差計測から始めて良いことになります。

GPS測位が速くなった理由 | 無線にゃん (via atm09td)

(出典: yukio)


6ヶ月前 | | 2011年 11月 20日 | このエントリーを含むはてなブックマーク