書き手→①→デザイナー→②→編集部→③→印刷所→④→製本所→⑤→配本→⑥→流通(トラック)→⑦→書店
この流れの中でネットで加速できるのは①~③のみ。
紙を束ねた雑誌という形態を守るなら、ここから先のスピードを求めたら「書店に編集印刷&製本機を導入する」などの思い切った変革が必要だろう。
いや、これはこれで面白いぞ。
書き手→①→編集部→②→書店で印刷
このシステムになると出版社は通信社の位置づけになる。書店ごとに独自に「ジャンプのマンガ3本と週刊アスキーのマンガと、いくつかの雑誌のコラム、あとは地域テレビ欄のみ」という百ページほどの雑誌が発行可能だ。
書店にしても、際限なく配本&返本を毎日繰り返すよりも、その棚スペースを利用して印刷&製本機を導入した方がコストを押さえられる。
この「書店雑誌」、書店ごとに内容も違えば、おそらく装丁も違う。
編集やデザインを書店でやることになるので、出版社の仕事は純粋に「面白い原稿を集める」になる。双方の仕事がこれまで以上に「本来、やりたかったこと」に近づくんじゃないだろうか?
出版社で働いていたデザイナーや編集者は失業する?
とんでもない!
このシステムでは「書店ごとに」編集者やデザイナーを必要とする。求人ニーズは一気に数百倍になるだろう。これまでPOPを書いていた書店員なら編集やデザインもできるはずだ。
たとえて言うなら地域に密着した魚屋さんだ。
魚屋さんは魚を売るだけじゃない。その場で刺身にしてくれるし盛りつけだってできる。煮魚や焼き魚も売る。総菜だって扱う。
こんな「魚屋みたいな本屋」になればいい。
書店ごとに雑誌が違う、というのがしんどいなら地域ごとでもいい。駅ごとの書店がまとまって一冊の雑誌を出して、そこで地域の作家を特集すれば、まさに雑誌文化の地産地消だ。
消費者ひとりごとに内容を変える高コスト・手間のオンデマンド印刷じゃなく、こういうお買い得パックみたいな「地域雑誌」をまず一つ作るのはアリだろう。
もちろん、この「書店雑誌」「地域雑誌」と今の雑誌は共存できる。
一冊百ページほどの書店雑誌は,お買い得感では大量生産型の現雑誌にかなわない。駅のキオスクでは現雑誌、書店雑誌が買えるのは書店のみという棲み分けも可能だ。
郵便スタンプマニアと同様に「日本中すべての書店雑誌を集めたい」というマニアも現れるにちがいない。
このアイデア、誰が使おうが自由です。
誰かやってみませんか?
ま、金ならあるし その174 「書店雑誌」 - 岡田斗司夫公式ブログ (via ibi-s)
7ヶ月前 | 固定リンク | 2011年 9月 25日 | 
